【映画】告白(感想・レビュー)
<あらすじ>
とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、
教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。
「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、
娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」
教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……
Yahoo!映画 参照
映画全体で106分間ということですが、冒頭30分が、
松たか子さん演じる女性教師による「告白」にあてられています。
あいだに過去の場面の振り返りもされますが、基本的に教室という一つの場所で、
映画始まってすぐにこれだけの時間語り続けるのであれば、
普通、観る方は、退屈したり間延びしたりしそうですが...それが一切ありません!!
中島哲也監督による映像表現や演出がすばらしいこともそうなのですが、
松たか子さんも一見声の抑揚がない感じで話しているはずなのに、それがとてもリアルなんです!
そして「告白」をした瞬間の、つばを飲み込むのも躊躇われるような
緊張感で観る者を強く惹きつけるのです。
『嫌われ松子の一生』でも感じたのですが、中島哲也監督が描く、
子どものあどけなく、未熟で残酷な暴力性、何とも言えない、こわさがありますね。
『告白』でも一部ですが暴力的なシーンがあり、苦手な方には無理強いできませんが、
それだけが理由で見ないのは、もったいないように思います。
|